経済的自立を目指したきっかけ
小説執筆を諦めた時期(詳しくは自己紹介をお読みください)は、プライベートな時間が増えました。休みの日に何をしてもよいことは新鮮で、同時期に実家も出ていたため、より、生活の自由度が増しました。
住む部屋、インテリア、家具、キッチン用品、家電…諸々を自分(と夫)で選んだ新居の快適さ、自分で自由に生活を決められる楽しさを知りました。
「小説家になる」という夢を諦めて、「自分はそれ以外の生き方もしていいのだ」とやっと(!)気が付いたのです。20代の半ばでした。
「小説家になる」という夢は私の首を絞める犯人でもある一方、私が持っていた唯一の魔法の杖でもありました。
新卒で大きな会社に入ったものの、週5日働くので精一杯、人間関係に適応するのにも精一杯、仕事のミスもきっとどんどん許されなくなる。
この先40年もこの調子で働き続けられるだろうか、と漠然とした不安も、小説家になれば晴れて退職の理由になります。(小説で生活ができるかどうかはさておきなのですが…)
魔法の杖を手放すのなら、やはりあと40年は働かないといけないようです。
それは難しいというのが、素直な結論でした。おそらくどこかで心が折れるか、健康を損なうかどちらかだろうと。
私がまず考えたのは、経済的に早期に独立することでした。
もともと社会人1年目の終わりに積立NISAを始めており投資についてある程度理解があったこと、ここ数年のFIREムーブメントの影響もあり、私は「小説家になる」という魔法の杖以外をいったんしまい、新たに「経済的自立」の魔法の杖を手に入れました。
小説は、商業出版を目指すのであれば、読者に認められる必要があります。
しかし、「経済的自立」は自分が生活コストを見直し、余剰資金を投資していけば、自分ひとりでできる。手に届かない夢ではありません。経済的自立は、私の次なる目標となりました。
経済的自立の途中で出会った、心地よく生きていくことを目指す人たちについて
経済的自立を目指す者にとって、まず頑張るべきは節約です。自分の支出の無駄を削ぎ、余ったお金を投資に回していくのがセオリーです。
節約をするためにいろいろ情報を集めました。お金に関する本、Youtube、ブログ。そして、節約にはどうやらミニマリスト的な生活がよいということを突き止めました。
「そんなの当たり前」と思わる方も多いと思いますが(笑)
ミニマリストというと何もない部屋にMacbookだけがぽつんとある、というイメージを持っていましたが、ミニマリストを実践している書籍やブログを見てみると、そんなステレオタイプ的なミニマリストの方はおらず、自分と向き合い、物を減らすことを通じて、自分に本当に大切なものだけを残すライフスタイルのことをミニマリズムと呼ぶのだと捉えなおしました。
また、同時期に読んだ、安達茉莉子さんの「私の生活改善運動」という本も、自分の生活を見直すきっかけになりました。
ぼんやりと、私が理想としていきたい生活の骨格が見えてきました。それが、以下の2点です。
①フルタイムジョブは時間・気力・体力を消耗するため、できる限り早く卒業する。
②サイドFIREを実現し、静かに暮らしを楽しみ、創作も続ける。
①フルタイムジョブからの卒業について
週5フルタイムの労働は、時間、体力、気力を取られすぎることをまず認めました。
そのため、しばらくはフルタイムの仕事続けて資産形成に励み、3,000万程度の資産がたまったら、一度退職を検討しようと思っています。今度、ライフスタイルが変わる可能性があるため、本当に退職するかは未定ですが、ひとつの区切りとして「資産3,000万円」を現在は目標にしています。
②サイドFIREと静かな暮らし
資産がある程度たまったら、まずサイドFIRE(3~4/週、4~5時間/日程度の労働。生活費を賄える程度)を目指します。自分の負担のない範囲では細々と働いていきたいと考えているため、まずサイドFIREを目指し、そこからもゆるやかに資産が増えるように働く&資産運用し、ゆくゆくはFIRE(というより、ゆとりある老後生活?)を目指してゆきたいです。自由になった時間で、執筆をしたり、読書、料理、映画鑑賞など、静かに暮らしを楽しみたいです。また、その他の副業にもいろいろと挑戦してみたいです。
おまけ:③復活した執筆
本当に自分に大切なものを残していくと、気が付くと最後まで執筆は残りました。暮らしを最適化していくうちに生まれたゆとりの中で、最近はまた執筆を試みています。小説家になることを目標にするのではなく、ライフワークとして取り組む気持ちで、こちらも細々と続けていくことにしました。
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