前回の記事では、主に調理以外の自炊の作業を効率化することについて話しました。
今回は、「なるべく少ない食材・少ない工程で自炊を続けたいけれど、どんなレシピを選べばいいか迷う…」そんな方に向けて、今回は私が参考にしているラクなレシピ選びのポイントと、おすすめの料理家さんをご紹介します。
食材が少ないレシピを探す
食材が多いと、カットする手間や時間、またレシピによってはカットした食材を一時的に保管する場所も必要になるため、洗い物が増えます。
メイン料理は、たんぱく質(肉、魚)と野菜が入っていればok、なんならたんぱく質だけでもok!ぐらいの気持ちで作ります。
食材が少ない=栄養が偏ってしまうのでは…と不安に思っていたのですが、保存用の野菜や、切るだけで食べれる食材(チーズ、豆腐、キムチ、アボカド、ミニトマト、キュウリなど)を冷蔵庫に常備しておき、副菜とすることで、バランスをとるようにしています。
工程が難しくないレシピを探す
ざるでこしたり、下茹でしたりといった「その場で」やる工程が多い料理も、ぱっと作りたい日には不向きであると思います。焼く、炒める、煮る、蒸すなどの大きな調理の工程を変えることは難しいですが、その周辺に小さな工程があまりないレシピを知っておくと、とても便利です。
調味料が少ないレシピを探す
主に計量の手間を省くためです。一度に入れてしまうタイプの料理(煮るに多いですね)ならそんなに問題ないですが、帰宅後の疲れた頭には、調理中に複数の調味料を、別のタイミングで足していくタイプのレシピは工程が多いと思っています。
レシピで見ているポイントは以上です。次は、実際にレシピを調べる際に参考にしている料理家さんを3名、紹介してみたいと思います。
参考にしている料理家さん
①今井真美さん

料理家の今井真美さん。noteには、とても丁寧に、作りやすく、おいしいレシピがたくさん紹介されています。
私が一番好きなのは、胸肉のローストチキン!前日に下味さえつけておけば、当日は焼くだけでこんなにおいしいものができるとは…!と、初めて作った際は感動しました。オーブン料理は、失敗が少なく、放っておいてもいいレシピが多く、おすすめです。

また、『フライパンファンタジア 毎日がちょっと変わる60のレシピ』のステーキ肉の焼き方も必見です。

これのおかげで、お肉が食べたくなった時、スーパーで売っているステーキ肉を焼いて、おいしく食べれるようになりました。これまで外食するもの、と思っていたステーキも、自分でおいしく焼くことができるんだ、と世界が広がりました。
最近刊行された、『だいじょうぶレシピ』は、「頭のなかで覚えられるレシピ」をテーマにまとめられており、平日の自炊にとても参考になります。

②稲田俊輔さん

著者は、南インド料理の有名店「エリックサウス」はじめ、多くの飲食店の経営者であります。
しかし、この本に出てくる料理は少ない食材と調味料でできる(そして、難しい技術も必要としない)料理ばかりです。この本のポイントは、「材料はすべてグラムで量る」点。
たとえば、一般的な料理本は、しょうゆや砂糖を大さじ・小さじで量り、水は計量カップで量り、小麦粉はグラムで量る…といったように、調味料によって計量する道具が異なります。一つ一つ道具を準備し、量り、洗い、片づける…という動作が必要です。当たり前のようですが、ちょっと大変です。ですが、「グラムで量る」ことを徹底すれば、重さを図りながら、調味料を鍋に入れていくだけなので、気楽です。
また、食材についても、1本の重さはバラバラなのに、レシピでは「人参 1/3本」など書いてあることが多いですが、本の中では「〇〇g」と明記してあります。
グラムで量ることで、食材・調味料の量がレシピの通りに固定されるので、使う道具が減り、味の再現性が高まり、少ない手間で、おいしい料理ができます。
『ミニマル料理』というタイトルを裏切らない、合理的で素敵なレシピ集です。
ちなみに、「和」バージョンもあります。こちらもとてもおすすめです!

③奥薗壽子さん
家庭料理研究家の奥薗壽子さん。
掲載されているレシピも多く、また、食材もごくごく普通のものを使用されているため、毎日の献立を立てる際に参考になります。
個人的に大好きなのが、このサバ味噌のレシピ。めちゃくちゃ簡単ですが、本当においしいのです。
毎日の料理で、参考にしている料理家さん/料理本をご紹介しました。
どの方のレシピも、本当におすすめです。今はnoteやYoutubeでレシピがたくさん公開されていますが、「この人のレシピなら」と思える料理家さんを複数人作ると、人名+食材名で検索もできて便利ですし、自炊で失敗する確率も減ると思います。
紹介したい方がたくさんいるので、またどこかの機会で記事にできればと思います。
毎日のごはんづくり、大変なことも多いけれど、工夫しながら少しずつラクにしていけたらいいですね。
一緒に頑張っていきましょう。
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